発ガン性について

フライドポテトの発ガン性についてご説明します。
最近、フライドポテトに発ガン性があるという研究報告が発表されたことをご存知でしょうか。実はこの発表を受けて、私達消費者はもちろんのことですが、ファーストフードの業界に大きな波紋を投げかけています。


この調査を行った機関はスウェーデン国立食品局(NFA)で2002年4月24日にストックホルム大学との共同研究で発表されました。焼く」・「揚げる」など高温で調理された場合のフライドポテトから発がん性が指摘されるアクリルアミド高濃度で検出されたと発表しました。

アクリルアミドの検出率がファーストフード店で販売されているフライドポテトではその濃度が約100倍だったというのです。研究チームは「多くのがんの原因がアクリルアミドである」という発表です。この発表を受けてスウェーデンの食品庁は、特定の食品類に対して警告を出すなどの措置だけとなっており、大々的な規制はまだないようです。その理由としてはマウスを使った動物実験がもとになっているので、人体への影響はまだはっきりとは分かっていないためと言うことです。

しかし、スウェーデンだけでなくイギリスでも同じ結果を確認されましたが、こちらも動物実験だけですので、人間に直接結びつける結果は出ていません。
一方、本場のアメリカでは安全性のリスクを調査し、食品中の濃度を低くする方法等も研究を優先することにとどまっており、まだ研究結果は発表されておりません。

そこで気になるのが日本の対応ですが、厚生労働省は、発ガン性が指摘されるアクリルアミドについての初めての調査結果を発表しました。
日本国内の食品にアクリルアミドがどれくらい含まれているのかについては下記の通りです。

■アクリルアミド検出量
ポテトチップス 3544~ 467
かりんとう   1895~ 84
フライドポテト  784~ 512
ほうじ茶     567~ 519
コーンスナック  535~ 117
ビスケットなど  302~ 53
コーヒー     231~ 151
フライのころも  53~検出せず
緑茶、パン、卵焼き 30未満